妊婦と歯科治療

患者さんは30代の女性。

大きな虫歯があり、抜髄が必要という治療内容に疑問というよりは恐怖を感じているとのことで来院されました。

理由はこの患者さんが妊婦さんだから。

しかも初めての出産となるため非常に気を使われているのです。

しかも症状もないし、麻酔や治療期間、治療時間、治療回数などを含めて見通しがつかない様子だったのでということで当歯科医院に来院されました。

レントゲンだけ見て治療の内容を決めてはいけないのですが、これだけ大きな虫歯があればそう言いたくなる気持ちもわからないではありません。

術前には歯内療法学的な検査が必要です。

そしてその検査に基いて診断をしなくてはいけません。

また同時に、その検査の不確実性にも言及せねばなりませんが、基本的には歯髄・根尖部歯周組織共に抜髄・根管治療を必要とするような状態ではないと判断しました。

もちろん、露髄後にそうともいかないことがあることも説明しています。

治療回数、治療費、治療期間、治療しない場合のリスク、治療後に必要なことなど全てを説明し、了承を得て治療をおこなっていますが、患者さんが気になることは

・妊婦だが、歯科治療ができるのか?

・麻酔は大丈夫なのか?

・痛み止めや抗生物質などについてはどうすべきなのか?

の3点です。

これに関して興味がある方は、

を参照されることをお勧めします。

これはOral Examで覚えなければならない重要なテキストの1つですので。。。

結論から言うと、妊婦だからと治療に対する制限は基本的にありませんが、治療前のインフォメーションは患者さんにすべてお伝えしました。

さておき、治療の結果はVPT(歯髄保護)になりました。

修復治療を行うかかりつけ医はいませんでしたので、当歯科医院からご紹介させていただきました。

VPTは治療後の歯冠修復の質が重要です。

まさに修復とエンドの歯科医師が綿密に連携しなければならない治療の最たるもの、と言えます。