麻酔の効きにくい患者さんの治療

歯内療法専門医に紹介してくださる上でよくあるケースが、麻酔が効きにくい患者さんということがよくあります。

典型的なケースで言えば、下顎の大臼歯だと思いますが実は結局どの歯であれ、麻酔が効かない時の戦略は変わりがありません。

下顎であれば、伝達麻酔。口唇・舌のしびれを確認できれば伝達麻酔が効いています。

surgeryであればこの時点で始めることができるでしょう。

しかし、非外科的な歯内療法の場合は伝達麻酔が効いていても歯髄に麻酔が効いているとは限りません。

従って、ある方法で麻酔が奏功していることを確かめる必要があります。

しかし、それでも麻酔が効かない時があるわけです。

その際の確率については様々な意見がありますが、文献により麻酔をしてからの待機時間、何を持って麻酔が効いていると定義するか?(露髄するまでは行けたとか、根管形成している時に少し痛みがあったとか、全く治療中痛くなかったとか定義が多様)様々であり、はい何%!と言えないのが実情です。

しかし、いかなる場合でも麻酔が効いた状態でラバーダムを装着していく必要があります。

さて、そういう場合どのようにして麻酔を戦略的に行う必要があるでしょうか??

我々、米国歯内療法専門医はまさに大学院専門医過程でそれを徹底的に学びます。

私も1年生の時は、麻酔が効きにく患者さん、emergency careが必要だが麻酔が効かない患者さんなどを多く見てきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日来た患者さんも今日の患者さんもご紹介ですが、麻酔が効きにくい患者さんばかりです。

しかし、私たちは訓練を受けています。

いかにそうした患者さんに対して麻酔を奏功させるか?熟知しています。

このような麻酔は日常的に我々はよく使用しますが、残念ながら日本では販売していません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は専らX-tip派で、Stabidentは使用したことがありません。

昨日の方は上顎、今日の方は下顎でしたがこの麻酔を用いました。

非常に有効で歯内療法臨床には避けて通れません。

これでも効かない時はほぼありません(下顎の場合)が、上顎では何故だか効かない時があります。

そうした時に用いるのが, Division 2 blockです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大口蓋孔神経ブロックは上顎の歯髄を麻痺させることはできませんので、下の写真のように針を大口蓋孔へ挿入する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、上顎神経(三叉神経の一部、V2)が全て麻痺します。

上顎の片側の頬側も舌側も歯髄も全て麻痺できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを私に教えてくれたのがUSCのベテランファカルティのDr. Zweig(私の右)でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように我々歯内療法専門医は麻酔が効かない患者さんの治療には長けていますので、お困りの歯科医師の先生は是非ご連絡ください。

 

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