
前回のマンツーマンコースの逆根管充填後の評価を行った。
逆根管充填後のPAは以下である。
以下のPAは適切か?不適切か?どちらだろうか?
なかなかの逆根充!と思うだろうか?
CBCT像は以下だ。
Retroprepが口蓋方向へ逸れている。
が、
ゼロベベルで切断し、逆根充の厚さが1mmは確保できているので、“封鎖に関しては”, 問題はない
だろう。
だが、逆根管形成はOff-Axisisになっている。
そう。
何がここからわかるか?といえば、
CBCT無くして、そして、CBCTの画像調整無くして(見れる絵を作成しなければ)、Apicoectomyがうまく行っているかどうか?臨床判断することは不可能という客観的事実だ。
あなたがCBCTの調整方法を知らなければ…
あなたは、Apicoectomyという名のリングには立てないでしょう。
次は上顎犬歯だ。
これもPAの印象としては、Retroprepが浅い?のか?という懸念がある。
CBCT像は以下だ。
Retroprepがメイン根管から逸れている。
が、ここも最初の歯牙と同じ評価だ。
逸れているが、逆根管充填は1mm確保されている。
次は臼歯である。
これは、第一大臼歯の位置にあるだけで事実上、前歯のApicoectomyが2本行われるのと同じことだ。
ここは問題がない。
100点である。
次が小臼歯だ。
PAでは問題がなさそうだ。
最も難しいと思われた、小臼歯の方が前歯よりも上手い…
ここにApicoectomyの真髄?が隠されているのかもしれない。
小臼歯よりも大臼歯の費用を高く設定することがナンセンスな理由がこの絵には隠されている。
ここが今まででベストだ。
最後は下顎小臼歯。
ここも問題がなさそうだ。
CBCTは以下だ。
ここも問題がない。
ということで、以上の内容より何が言えるか?といえば、
CBCT無くして、
CBCTの画像調整無くして、
Apicoectomyが適切に行われたかどうか?確認する客観的方法はないという臨床的事実である。
逆にいえば、
PAで良さげな逆根充だ!と思っても、その良し悪しはCBCTでのみ判断できるということがわかる。
歯科医療従事者はそれを肝に命じなければならないだろう。
以上が逆根充の評価である。
参加者の感想は以下だ。
皆さんの参考になれば幸甚です。